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「窓」について

家づくりにおいて「窓の設計」は要となる部分です。どのような窓をどこに配置するのかによって住宅性能に及ぼす影響は絶大です。ただ単に「ここに窓があれば明るくて眺めも良いだろう」というレベルで設置するものではありません。「窓」の役割には、採光・通風・換気・眺望・デザイン性の向上等が挙げられますが、それと同時に家の断熱性・気密性を低下させる要素も持ち合わせているのです。いくら躯体を断熱しても窓から逃げてしまえば何の意味も持ちません。それゆえに断熱性の高い窓の採用が非常に重要な事項となってきます。窓の断熱性が高ければ、冬場の結露を防ぎ、カビ、ダニの発生を抑え健康的な生活を送ることができます。また遮音性も高くなり騒音に悩まされることもありません。窓だけでは補え切れない部分には、ハニカムブラインドやアウターシェード等の設置により調整していくことも重要になってきます。

窓の構造

YKKapw330トリプルガラス断面
           窓の断面図
「Low-E複層ガラス」+「樹脂フレーム」 真空トリプルガラスで断熱性能を最高レベルに
 
■Low-E複層ガラスとは?■
2枚のガラスの内側にLow-E金属をコーティングしたものです。放射熱を反射させ伝わりにくくするためです。また2枚のガラスの間にアルゴンガスを充填しています。空気に比べ熱伝導率を30%抑えます。また分子量が大きいため密閉空気層の厚さを厚くしても、対流が起きにくいため断熱性能は良くなります。アルゴンガスは安全な気体で空気中に0.93%存在し、二酸化炭素よりも多いのです。
 
■樹脂フレームについて■
樹脂の熱の伝わりは、アルミの約1,000分の1です。Low-Eガラス+樹脂フレームの窓は、ほとんど結露はみられません。樹脂は、雨風や直射日光にさらされても腐ったりせず、塗り替えなどのメンテナンスもいらず、長期間性能を保持します。また、火災の場合に燃え広がるおそれがありません。樹脂は、屋外で使用される建材に最適な材料です。また、長寿命である上に再生可能でリサイクルに最適で地球環境にも優しいのです。
 
①樹脂フレーム
樹脂はアルミに比べ熱伝導率が約1,000分の1。高い断熱効果を発揮。 
 
②真空層
ガラスとガラスの間の0.2mmの真空層が強力な断熱効果を発揮。微量な分子しか存在しない真空中では熱伝導率がほぼゼロになり対流による熱の移動も起こりません。 
 
③Low-E金属膜
太陽の熱が地球に届くように、真空中でも熱エネルギーは「放射」によって伝わります。この放射熱を反射させ伝わりにくくするための金属膜がガラスの内側にコーティングされています。
 
④アルゴンガス層
ガラスとガラスの間にアルゴンガスを充填。空気に比べ熱伝導を約30%抑えます。 
 
⑤樹脂スペーサー
ガラスとガラスをつなぐスペーサーは従来アルミ製が一般的でした。樹脂にしたことでガラスエッジからの熱伝導を抑えます。
 
冬の場合
Low-E複層ガラスの熱の逃げにくさは、単板ガラスのなんと約4倍。外気温が同じ条件で比べても、真冬の早朝の室内温度に大きく差が出ます。
 
夏の場合
Low-Eガラスは、太陽の熱をなんと60%もカットします。夏の直射日光を受けても室内温度が上がりにくく、冷房効果を落としません。
Low-E複層ガラスだと高い冷暖房効率で光熱費がかなり節約できます。
アルミサッシ+一般複層ガラスの場合   86,840円 
樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの場合   62,773円      年間24,067円も節約できます。 
 
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